ひぐらし業の黒幕?北条沙都子を徹底解説(ネタバレあり)|ひぐらしのなく頃に業
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北条沙都子の概要
北条家の長女。
身寄りがおらず、現在は古手神社内の倉庫にて古手梨花と二人暮し。
昭和58年時点で小学6年生。
綿流しのお祭りの直後の6月24日が誕生日。
両親はオヤシロさまの祟り2年目に旅行先の展望台にて転落死。
昭和55年時点で雛見沢症候群L5を発症。
治療の末、薬を投与し続けることでL3まで落ち着かせることができた。
▼家族構成
・血縁関係にある人物
母親(事故死)、北条悟史(兄、失踪)
・他
母親の再婚相手である北条(事故死)
北条鉄平とその妻(叔母は昭和57年に死亡)
事故死した父親は母親の再婚相手で、北条鉄平も再婚相手の弟であり血の繋がりはない。
母親は幾度も再婚を繰り返しており、中には沙都子を虐待する男もいた(沙都子は最後の方では父親の区別ができず記憶が混同していた)。
▼交友関係
古手梨花…お互いに身寄りがなく、助け合いながら共に生活する親友であり、家族のような存在
園崎詩音…目明し編までは一方的に沙都子を恨むが、皆殺し編以降は沙都子を妹として溺愛
前原圭一…ストーリーによっては沙都子が彼を意識する素振りもあるが、本編ではあくまでも「にーにー」のような存在
竜宮レナ…ことあるごとにお持ち帰りしようとしてくる
園崎魅音…部活設立後は良好な関係
鷹野三四…皆殺し編の鷹野曰く「友達」。実験云々なければ仲良くできていたかもしれない?
入江京介…沙都子を冗談抜きに養子に迎えようと考えるくらい心配してくれているが、沙都子本人がどこまで入江の気持ちを組み取れているかは不明
北条家の村八分問題
・きっかけはダム戦争
ダム建設問題が表面化していた頃、雛見沢村全体が一丸となって戦ったと言われているものの、実のところ反対組織はいた。
立ち退きを受け入れれば受け取れる補助金を頼りにしていた貧しい家庭も一定数おり、それが所謂ダム推進派。
北条家、沙都子の義父がダム推進派の中でも声が大きくリーダーとして園崎家とバチバチ争っていた。
結果、推進派を潰すために北条家は村八分という見せしめを受けることになる。
それからずっと北条家は罰当たりもの扱い。
・北条家を気にするのは年寄り層だけだが、それが村の中心でもある
学校内では沙都子がいじめられている様子もなく、和気あいあいとしているのは子どもたちの間には村八分問題がないから。
それも昭和57年に悟史と魅音が部活を設立し、立ち回ったおかげである。
各編における沙都子の役割
▼ひぐらしのなく頃に 出題編
・鬼隠し編
圭一にちょっかいをかけてくる年下部活メンバー。あまり出番はない。
・綿流し編
梨花と一緒に行方不明(裏ではひどい扱いを受けているけど)
・祟殺し編
メインヒロイン。圭一をにーにーのように慕い、夕飯の面倒などをみるようになる。
北条鉄平が現れてからは虐待を受けるようになり心身喪失。
雛見沢症候群の高レベルを発症、圭一の疑心暗鬼も強める原因となる。
・暇潰し編
特になし。
▼ひぐらしのなく頃に解 解答編
・目明し編
昭和57年では悟史に甘える姿が色濃く描かれる。
詩音から絶対的な憎悪を向けられ、最終的めった刺しにされて死ぬ。
また、悟史へ甘えていた自分の過ちを認めており、皆殺し編以降の詩音へ大きく影響を与えることとなった。
・罪滅し編
活躍は立てこもり事件が起こった後、爆弾の場所を当てるところ(ゲームでは宵越し編で雨樋のTIPSを手に入れないと当ててくれない)
・皆殺し編
鉄平来訪により虐待ルート。
圭一や梨花の働きがけで最終的には鉄平に立ち向かう。
沙都子が成長した編ではあるものの、仲良くしていたはずの鷹野にからかわれながら銃殺される。
ちなみに詩音が1番世話を焼いてくる物語でもある。
・祭囃し編
主に裏山での山狗撃退作戦で大活躍をする。
▼ひぐらしのなく頃に礼
・賽殺し編
北条家が村八分にされておらず、両親・兄ともに健在。
結構わがままで気の強い女の子になった。
▼ひぐらしのなく頃に業
・鬼騙し編
鬼隠し編に比べて単に泣き虫な後輩ポジション。
・綿騙し編
少し大人びた言動をする。
なにかしら事件について考えがある模様。
最後は園崎本家で魅音?詩音?とともに死亡していた。
・祟騙し編
どの物語に比べても1番圭一への好感度が高そうで、若干依存傾向が見られる。
鉄平による虐待はおそらくフェイクであり、裏で動いていた素振りが見受けられるが郷壊し編其の弐時点では詳細不明。
・猫騙し編
結構やばめに狂気に囚われた。
オヤシロさまの祟りは梨花が雛見沢を捨てたからだと言い、なおかつ仲間たちも生贄にしてきた発言までも。
梨花で臓物流しをするくらいなんだから、相当発症していると思いたい。
また、猫騙し編のラストで沙都子が記憶継承をしていることが発覚。
行動からして梨花が死ぬ=別のカケラへ移行することについても分かっていそう。
・郷壊し編
梨花への依存傾向がすごく強い。これは聖ルチーア学園に入学して以降ますます強くなる。
勉強面の言動からして、まだ子供っぽさが残る。
沙都子は1番危ういところにいる
雛見沢症候群を発症した際に厄介なキャラクターは、想い込みの末身内までも虐殺する詩音と論理的な思考を持ち合わせたまま他人の言葉を聞かず大胆な行動をするレナ。
2人とも彼女たちの中ではきっちり理論が通っているから周りの発言に耳を傾けない傾向にある。
その上2人とも頭の回転が速く、行動力もある。
味方だと頼もしいが敵に回ると手がつけづらい厄介さん。
反面、沙都子は精神が狂っていくばかりで上記2人のような行動にはいかなかったが……
祟殺し編のように発症者とあわさると地獄。
沙都子は昭和55年時点で雛見沢症候群L5を発症しており、58年時点でもL3。
他のメンバーよりもちょっとしたきっかけで急性発症をしやすい。
北条という家柄、実質身寄りはいない、家族として一緒にいるのは梨花だけ、精神的な不安定さは薬で抑えている状態。
どのストーリーにおいても、実はギリギリのところにいる。
ひぐらし業でのポイント
・記憶継承をしている
今まで他のカケラを思い出す人物はいたが、どれも断片的なもので夢くらいにしか思われていない。
そんな中、猫騙し編において鬼騙し編の記憶を持っていたことが発覚。
理由は分からないが、ひぐらし業の一連の出来事に関わっているはず(鬼騙し編のレナと綿騙し編の双子は別途理由な気がするが)
・祟騙し編では圭一に依存している
恋心なのか、にーにーとして代わりに見ているのか、どっちもありえそう。
鉄平の襲来は置いとくとして(幻覚の可能性がある)、大石と関わりを持っていた沙都子が圭一を境内から遠ざけたように見える。
その際のセリフから、圭一を軟禁でもするのか?という重たさもあった。
・梨花が業の世界で死ぬ原因は発症者に殺されるか沙都子に殺されるかのどちらか?
猫騙し編あたりを見ると、発症したやばい人たちが梨花を殺めている。
ただし、鬼騙し編はおそらく違う。
鬼騙し編の発症者はレナだが、前原家で死亡したと思われ、梨花たちのところには行ってないと思われる。
犯人は一緒に死んでいた沙都子?
分からないのは綿騙し編。
綿騙し編はトチ狂った発症者が描かれていない。
綿流し・目明し編の詩音のように表向き普通の魅音or詩音の仕業(結局発症者)、もしくは沙都子。
・猫騙し編以降描かれる梨花への執着
沙都子の立場や境遇を考えれば仕方ないが、昭和62年に通うことになった聖ルチーア学園で梨花と疎遠になり、元々溜まっていたストレスが爆発したのかヤンデレ状態。
まわりに回って、結果「一緒にいるって言ったのに!どうして私以外の子といるの!」状態。
郷壊し編での曲がった想いが、猫騙し編とかで表れちゃったかな?
・郷壊し編軸の昭和58年では雛見沢症候群完治
視聴者のほとんどが嬉しくなかった完治報告(雛見沢症候群理由じゃなく狂ってたら困るよね)
完治が間違いだったのか、再発だったのか、それとも沙都子は普通に心を病んだのか。
はたして。
現時点の総括
沙都子が梨花の死に関わっていることは明確。
理由についても未来での関係希薄によるものが大きいと思うが、なぜ記憶を継承できるのかわからない。
あと沙都子は何度もやり直してなにがしたいんだろう。
梨花が雛見沢を出ていく選択をせず、沙都子のとなりにいればそれでいいのかな?
猫騙し編の6/5回目軸みたいな。
もし目的が梨花といることなら、各編で発症するメンバーは沙都子からするとイレギュラーなのか?
それとも梨花を改心させるために意図的に起こしている?(祟騙し編見ると梨花を救おうとしてないよね)
そうなると猫騙し編まではわざと梨花を苦しめる展開にして(その際のイレギュラーが鬼騙し編や綿騙し編?)、猫騙し編6/5回目では幸せな世界を作ったのかな。
オヤシロさまの反転とか気になる要素もあわせると、なにかしら力を手に入れちゃった沙都子が作り出した擬似的な世界なのかなぁと思ったんですけど、梨花がループのトリガーみたいなので違うか。
沙都子が逆恨みチックに狂って惨劇を起こすなんてやめてくれ。
それだけが私の望みです。